永野:12年に及ぶプロジェクトの軌跡がかたちになったのは、おふたりをはじめとする多くの方にご尽力いただいたおかげです。僕は持ったときの重さからも"Ginza Sony Park"を感じます。
伊藤:佇まいからして"Ginza Sony Park"ですね。
色部:手前味噌ながら、僕もとても気に入っています。
伊藤:永野さんは2017年に初めてお会いしたときから、「このプロジェクトは記録しないといけない」とおっしゃっていましたね。
永野:そうでしたね。ソニービル建て替えプロジェクト(Ginza Sony Park Project)がはじまった2013年から、その意識はありました。特別な存在であるソニービルを建て替えるのだから、その責任者として「なぜ建て替えるのか?」を説明する責任があると思っていました。当時は本にするという具体的なイメージはありませんでしたが、その思いを総研さんに伝え、2017年からプロジェクトに並走いただくようになりましたね。
伊藤:設計からアクティビティまでさまざまな会議に参加させてもらいました。プロジェクトの記録を"本"にすると決まったのは、グランドオープン直後ですね。
永野:実は、書籍制作がはじまる前、ジャーナリストの川島蓉子さんがこのプロジェクトに興味があると訪ねてきてくださったんです。川島さんと2年間近く対話を重ねたことで、断片的な記憶がつながりました。そのトレーニングのような時間は、書籍制作にも活きていたと思います。